定形型のカリキュラム(医療技術系資格)

今回は看護師とリハビリテーション系以外の医療系資格のカリキュラムを見ていこうと思います。具体的には臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、義肢装具士のカリキュラムです。

臨床検査技師のカリキュラム

臨床検査技師のカリキュラムは臨床検査技師学校養成所指定規則(平成27年4月改訂)に規定されています。カリキュラムは以下の通りです。

大科目小科目単位数
基礎科目科学的思考の基礎、人間と生活14
専門基礎分野人体の構造と機能8
医学検査の基礎とその疾病との関連5
保健医療福祉と医学検査4
医療工学及び情報科学4
専門分野臨床形態学6
形態検査学9
生物化学分析検査学11
病因・生体防御検査学10
生理機能検査学9
検査総合管理学7
医療安全管理学1
臨地実習7
総計95

臨床検査技師のカリキュラムは必要単位数が95単位と多い一方で、臨地実習が7単位と看護師やリハビリテーション系と比較しても少なくなっています。他の特徴としては、専門基礎分野の中で情報科学の項目があることなどが挙げられます。

臨床工学技士のカリキュラム

臨床工学技士のカリキュラムは臨床工学技士学校養成所指定規則(平成27年4月改訂)に規定されています。カリキュラムは以下の通りです。

大科目小科目単位数
基礎分野科学的思考の基礎、人間と生活14
専門基礎分野人体の構造と機能6
臨床工学に必要な医学的基礎8
臨床工学に必要な理工学的基礎16
臨床工学に必要な医療情報技術とシステム工学の基礎7
専門分野医用生体工学7
医用機器学8
生体機能代行技術学12
医用安全管理学5
関連臨床医学6
臨床実習4
総計93

臨床工学技士のカリキュラムの特徴は、臨地実習(臨床工学技士では臨床実習とされています)が4単位と少ないことが特徴です。また、専門基礎分野において、工学系の科目を合計で23単位分履修する必要があり、「臨床工学」という資格名にある通り、工学系の要素が非常に色濃くなっています。それに関連してなのか、専門基礎分野自体の単位数が他の資格と比較しても多くなっています。

診療放射線技師のカリキュラム

診療放射線技師のカリキュラムは診療放射線技師学校養成所指定規則(平成27年4月改訂)に規定されています。カリキュラムは以下の通りです。

大科目小科目単位数
基礎分野科学的思考の基礎、人間と生活14
専門基礎分野人体の構造と機能及び疾病の成り立ち13
保健医療福祉における理工学的基礎並びに放射線の科学及び技術18
専門科目診療画像技術学17
核医学検査技術6
放射線治療技術学6
医用画像情報学6
放射線安全管理学4
医療安全管理学1
臨床実習10
総計95

診療放射線技師のカリキュラムは医療技術系のなかでは臨地実習(臨床実習)が10単位と多くなっています。放射線という取り扱いの難しいものを扱うことを考えると必要なことだと思います。科目内容としては、放射線に関わることに加えて、画像に関する科目が多くなっています。また、それを理解するために工学的素養も求められています。

義肢装具士のカリキュラム

最後に義肢装具士のカリキュラムを見ていきます。義肢装具士のカリキュラムは義肢装具士学校養成所指定規則(平成27年4月改訂)に規定されています。カリキュラムは以下の通りです。

大科目小科目単位数
基礎科目科学的思考の基礎、人間と生活14
専門基礎分野人体の構造と機能及び心身の発達13
疾病と傷害の成り立ち及び回復過程の促進8
保健医療福祉とリハビリテーションの理念5
義肢装具領域における工学10
専門分野基礎義肢装具学19
応用義肢装具学20
臨床実習4
総計93

義肢装具士は、

医療技術系資格のまとめ

医療技術系の資格は以下の通りにまとめられます。

資格名臨床検査技師臨床工学技士診療放射線技師義肢装具士
基礎科目14単位14単位14単位14単位
専門基礎科目21単位37単位31単位36単位
専門科目60単位42単位50単位43単位
 うち臨地実習7単位4単位10単位4単位
総計95単位93単位95単位93単位

以上が医療技術系の資格のカリキュラムです。この中で臨床検査技師だけは検査に重点化したカリキュラムとなっていますが、残りの3資格は工学系の要素が強くなっています。そのため専門基礎科目の比率が高くなり、その一方で臨地実習(臨床実習と言われるのも共通です)が少ない傾向があります。

医療技術系の資格は工学の素養がカリキュラムにも反映していることがわかります。この分野の資格を目指す人はカリキュラムに工学の科目が入ります。高校時代などで数学・理科を履修していないと入学後に苦労することになります。

これらの分野を考えている人は参考にしてください。

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