今回は学生数の多い学校法人の21位から30位を見ていきたいと思います。
では21位から30位の表は以下の通りです。
順位 | 法人名 | 学生数 | 通信含む |
21位 | 大原学園 | 21,125 | 21,125 |
22位 | 片柳学園 | 20,492 | 20,492 |
23位 | 東京農業大学 | 20,065 | 20,065 |
24位 | 神奈川大学 | 19,192 | 19,192 |
25位 | 専修大学 | 19,093 | 19,093 |
26位 | 東京理科大学 | 18,935 | 18,935 |
27位 | 上智学院 | 18,603 | 18,603 |
28位 | 創志学園 | 17,578 | 18,718 |
29位 | 駒澤大学 | 17,121 | 17,121 |
30位 | 名城大学 | 17,056 | 17,056 |
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21位 大原学園
第21位は学校法人大原学園です。本気になったらというフレーズでご存知の方も多いかもしれません。
専門学校というイメージが大きいですが、大学院大学の他、通信制高校や幼稚園なども設置しています。その数三幸学園を超える80校以上。
しかも、この大原学園東海地区は別の法人(名古屋大原学園)として今回の数には入っていません(あくまで学校法人大原学園の在籍者数です)。この数も調べてみましたが、大体2,000人くらい学生がいるようです。それを加えると悠々トップ20に入る人数がいるということになります。
さらにこれはあくまで学校に通っている人数です。それ以外にも社会人対象の講座やダブルスクール生などもこれ以外に存在します。それを含めるとかなり大きな法人であることがわかります。
22位 片柳学園
第22位が学校法人片柳学園です。
法人名から学校名を想像することはできないと思いますが、東京工科大学と専門学校の日本工学院を設置しています。大学の在籍者数自体は中堅ですが、専門学校の在籍者数が多く、この順位となっています。
これまで出てきた三幸学園や大原学園との違いは1つの専門学校自体の大きさが大きい点です。前二者が各地に小さい学校を数多く設置しているのとは対照的に、東京に2校、北海道に1校という体制となっています。
23位 東京農業大学
第23位は学校法人東京農業大学です。
東京農業大学の他にあまりメジャーではありませんが東京情報大学を千葉県に設置しています。それ以外に高校、中学校を設置しており、最近小学校も設置されました。
高校以下の学校を設置しているとはいえ、理系分野それも農学系等を中心とした分野のみの大学(農業経済学という文系の分野も結構大きいですが)が中心でこれだけ在籍者数がいるのは珍しいです。
24位 神奈川大学
第24位は学校法人神奈川大学です。
神奈川大学は大学の他に高校と中学校がありますが、それほど規模は大きくないです。ただ、神奈川を地盤とした総合大学は人口の割に少なく、神奈川を中心とした一大大学となっています。
25位 専修大学
第25位は学校法人専修大学です。
これは専修大学と石巻専修大学の2大学のみの数値で、付属の高校などは別法人での運営となっています。
26位 東京理科大学
第26位は学校法人東京理科大学です。
東京理科大学も専修大学と同様に大学単体の数値となっています。東京理科大学は諏訪東京理科大学と山口東京理科大学を公立大学として分離してしまいましたので、もしそれらの大学をそのまま設置していればもう少し順位が上だったかもしれません。
27位 上智学院
第27位は学校法人上智学院です。
もともとは上智大学と短大、専門学校という形式でしたが、聖母大学との合併に加えて、栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡という4つの中学校・高校(2校ずつあるので計8校)を合併したことが在籍者数の増加に寄与しました。
言わずと知れた有名な進学校ばかりなので、これらの中学校・高校には安定的な生徒数を維持しています。
28位 創志学園
第28位は学校法人創志学園です。
創志学園と聞いてもピンとこないかと思いますが、クラーク記念国際高等学校と言えばお分かりになる方もいるかと思います。全在籍のほぼ半分がこのクラーク記念国際高校で占められます。この高校は広域通信制という形をとっており、全国にスクーリングの校舎を持っています。それ以外には環太平洋大学を設置しています。ただし、大学はそれほど大きくないです。
それ以外にも専門学校と高等専修学校を設置しており、かなり多角的な運営を行っています。
29位 駒澤大学
第29位は学校法人駒澤大学です。
駒澤大学は駒澤大学本体と高校2校で構成されています。以前は苫小牧駒澤大学も設置していましたが他の法人に譲渡しましたので、大学は駒澤大学のみです。
これでいわゆる日東駒専と呼ばれる大学は全て登場しました。しかし、規模の大きい日本大学、東洋大学と20位台の専修大学、駒澤大学の2つに分けられることがわかると思います。
30位 名城大学
第30位は学校法人名城大学です。
中京圏の大学として唯一のトップ30入りとなっています。
名城大学は大学本体と附属高校の2校で構成されています。附属の高校もそこそこの規模があるため、2校体制でもランクインすることができています。
番外編 上位に入りそうな法人
ここまで上位の法人を見てきました。しかし、情報公開が完全ではない、もしくは大学や短大がないため事業報告書が公開されていない学校法人でもひょっとしたら学生数が多いところがあるかもしれません。そこで可能性のある法人を2つ挙げてみます。
日本教育財団
モード学園といった方がわかりやすいかもしれません。最近では専門職大学の設置に精力的であり、2020年度段階では2大学(2021年度はさらに2大学)を設置しています。それに加えて東京通信大学も設置されています。通信制の大学はカウントしないことにしているので除外となりますが、専門職大学の人数は完成年度に向けて増加していくことが予想されます。
それ以上に専門学校が東京、大阪、愛知に合計9校設置されており、事業報告外の情報では、これらだけで1万5千人前後在籍しているようです。
これらの数が正確に公表されると、トップ30入りしてくる可能性があります。
河合塾
次が学校法人河合塾です。言わずと知れた予備校の大手ですが、在籍者数だけを見ると、数万人単位で在籍しています。
河合塾の場合はこれらの在籍者が、学校の在籍者なのか各種学校の在籍者なのか、学校枠外の在籍者なのかが判別できないところです。
河合塾には専門学校や高校があり、これらは学校の人数としてカウントしていいのかもしれません。しかし、予備校は地域によって専修学校認可のところもあれば各種学校のところもあります。全体のうちどれくらいがそれに該当するかわからないので、計上のしようがありません。
以上の理由で番外となりました。
角川ドワンゴ学園
最後は角川ドワンゴ学園です。N高校、S高校といった方が良いかと思います。
ここ数年で急速に通信制高校の在籍者数を伸ばしており、それだけで2万人以上といわれています。
今回のルールに照らせばトップ30入りしてもおかしくないですが、事業報告書等の公開がされていないので番外としました。