大学・短大・専門学校の入学者はどう推移したか(香川県2019年版)

今回は学校基本調査の数字をもとに香川県の大学・短大・専門学校の状況を見ていきたいと思います。

※2020年1月24日に2019年版に改訂しました。

Contents

比較的専門学校が健闘している

香川県は大学入学者があまり伸びていません。その代わり、専門学校がここ10年ほどは安定的な入学者がいます。

大学入学者はここ10年は安定している

香川県は国立大学は安定していますが、公立大学は規模が小さく、私立大学は1990年代後半と比較すると半分以下の入学者しかいない状況になっています。大学が伸びないのはこのあたりに理由があります。

大学地域別分析(香川県の大学はどの地域から入学するか)

地元の四国地方に中国地方が迫る国立大学

香川県の国立大学は香川大学ですが、もともと1980年代までは四国地方出身者が半数以上となっていました。しかし1990年代以降は中国地方の比率が伸び、現在ではこの二地域が競り合うくらいの数字になっています。また、近畿地方も少しずつ伸びてきています。やはり瀬戸大橋の開通など交通機関の発達が影響しているのでしょうか。

四国地方が中心の公立大学

香川県の公立大学は規模が大きく医療系学部しか持たないため、地元の四国地方からの進学者が多くなっています。

中国地方が多いが人数は少ない私立大学

私立大学は80%が中国地方出身者となっています。しかし、ここ10年は人数がそれほど多くありません。人数が多かった時期は中国地方や近畿地方から入学者がおり、その地域からの入学者が純粋にいなくなったことが人数減に影響していると推測されます。

大学進学先分析(香川県の高校からはどの地域に進学するか)

四国地方が増加する国立大学

国立大学の進学先としては四国地方が増加している。その一方で近畿地方、関東地方がやや低下しています。数字は小さいながら九州地方の比率も高まっており、進学先は西寄りに変化していることがわかります。

近畿地方から中国・四国地方に変化した公立大学

公立大学への進学はもともと近畿地方がトップでした。しかし、中国地方・四国地方に相次いで公立大学が設置されたことで、近畿地方の比率は低下し、中国地方・四国地方の比率が上昇しています。

※2019年は中国地方への進学率が四国地方への進学率を再び逆転しました。

近畿地方が多い私立大学

私立大学への進学は近畿地方が多く、その比率も近年やや低下していますが依然と比較すると上昇しています。地元の四国地方は少しずつ上昇してはいますが、20%前後となっています。長期的に見ると関東地方が減少しています。

※2019年はまだ数字は小さいながら、四国地方への進学率が過去最高となりました。その分関東地方への進学率が低下しています。

高卒進学率は?

大学が少しずつ伸びる(総計)

香川県内の高校の高卒進学率はやや低下傾向にあります。大学進学率自体は少しずつ上昇しており、その分専門学校の進学率が低下しています。

※2019年は専門学校進学率が盛り返しました。

専門学校の減少が近年顕著(女子)

近年低下している専門学校進学率ですが、女子で顕著に見られます。

※2019年は女子の大学進学率が過去最高になったうえ、専門学校進学率が大きく上昇しました。

進学率が中期的に低下傾向(男子)

男子は大学進学率が伸びていません。そのため、全体の進学率は2006年をピークに徐々に低下傾向にあります。

※2019年は女子とは対照的に専門学校進学率が低下しました。

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