法人別在籍者の推移からみる経営戦略(日東駒専編)

今回は在籍者数の推移から各大学の経営戦略を考えるの日東駒専編です。

在校生の数値の計上の仕方と早慶上理編はこちら

GMARCH編はこちら

今回もわかりやすいようにグラフで紹介します。こうしてみると同じ日東駒専という括りに入っていても在籍者数はかなり違うということがお分かりになると思います。以下一つずつ見ていこうと思います。ちなみに今回はたまたま大学名になっていますが、ここに出てくる名称は学校法人名となっています。

日本大学

まずは学校法人日本大学です。

人数のバランスを崩しているのは日本大学の多さが一因です。大学以外にも、短大、専門学校、高校、中学校、小学校、幼稚園と高専以外の学校種はすべて揃っています。なんなら数には入れていませんが、通信制の大学もあります。

さらには大学だけでも他の学校法人よりも多いという、大学自体の大きさも大きな特徴です。

さらには理系の学部が多いため大学院生もそこそこいます(さすがにこれより上位の大学と比較すると少なくなっていますが)。

そんな日本大学も経年で見ると若干在籍者数を減らしています。もちろん大学自体が定員厳格化で在籍者数を減らしていることもありますが、大学院と短大も少し縮小しています。

東洋大学

次は学校法人東洋大学です。東洋大学もそれなりの規模を有していますが、いかんせん日本大学と同じグループに入っているので目立ちません。

東洋大学は日本大学とは逆に在籍者数が増加傾向にあります。その要因は主に2つです。

1つ目は大学の新学部設置が多いことです。この期間だけでも食環境科学部(2013年)、国際学部、国際観光学部、情報連携学部(以上2017年)が新設された上に、学科単位の新設もあります。

2つ目は中学校の新設です。これまで東洋大学は主に附属の高校を中心とした経営が行われてきました。しかし、ここ数年はそれを下に拡充し、附属の中学校を拡大させています。

駒澤大学

次は学校法人駒澤大学です。駒澤大学はこのグループの中では最も在籍者数が少なくなっています。また、若干ではありますが、在籍者数が減少傾向にあります。

やはり文系しかない大学であることと、これはあまり大きくないですが、北海道から撤退傾向にあることが影響していると考えられます。

北海道にあった学校のうち駒澤大学附属岩見沢高校(2013年度末閉校)、苫小牧駒澤大学(2018年別法人へ)が理由は異なりますが、なくなりました。そのため北海道には駒澤大学附属苫小牧高校しか残っていません。

専修大学

最後は学校法人専修大学です。専修大学も駒澤大学と同様に文系しかない、人数はやや少なめ、在籍者数は若干の減少傾向となっています。

専修大学は附属校を別法人で運営しているため、大学のみしかありませんが、専修大学と石巻専修大学の2つが設置されています(石巻専修大学には理工学部があるため、厳密にいうと文系のみというのは語弊があります)。

2012年の段階で在籍者がほとんどいなかったため数字にはほとんど影響がありませんが専修大学も北海道に短期大学を設置しており、2012年度末をもって閉校しました。これも駒澤大学と似ています。

では専修大学の在籍者数の増減の要因はどこにあるのかというと2つの大学の立地とバランスにあります。

2012年から2020年までのうち最初の5年ほどは石巻専修大学が冬の時代を迎えていました。定員割れが続き、在籍者数を減らしていたのです。

しかし、定員厳格化で流れが変わり、石巻専修大学の在籍者数は回復していきました。しかし、その分専修大学が定員厳格化の対象となり、在籍者数を減らすことになりました。

この2つが合わさった結果、やはり規模の大きな専修大学の在籍者数減が上回ったということになります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です