大学カリキュラムの見方(法学編)

法学部は全国各地にたくさんあります。どうやって選ぶかというと基本は偏差値とかブランドということになるんじゃないでしょうか。でも偏差値が同じだったり、あまりよく知らない大学だということもありますよね。

その選び方についてをカリキュラムの面からみてみようと思います。

基本科目と演習を見る

法学部は古い学問なので、ほぼ形が決まっています。見るポイントは基本科目の必修の数と演習の必修の数です。

基本科目については、必修でないと卒業時に履修していない可能性があります。専門科目の土台にあたるので、これを履修しないと4年間の学問の土台がゆらぎます。

基本科目とは、法学入門、憲法、民法、刑法、商法に該当する科目です。基本は六法ですね。民事訴訟法と刑事訴訟法も六法に入りますが、必修にしているところはほとんどなかったので、割愛しました。

演習科目については、法律予備校ではない大学ならではの価値として必須のものです。法律的な考え方や応用の仕方を学ぶ場が必修であるかどうか、逆に言うと大学がそれをきちんと人数分用意しているかどうかは、カリキュラムを見る際に重視するポイントと言えます。

カリキュラムの構成は大きく3タイプ

ということで各大学の学則や履修要項からこれらの科目の必修状況を調べてみました。演習については「演習科目から〇単位」という選択必修もあるので、それがある場合には一番右の欄に追加しました。

日本文化大学と宮崎産業経営大学は単位数の表示が見当たらなかったので入っていません。日本文化大学は必修が多いと書いてあるだけに残念です。

大学名法学基礎憲法民法刑法商法その他合計うち演習
朝日大学482080125212
成城大学28128010408
早稲田大学4414844382
名古屋学院大学241060163814
名古屋経済大学102000263816
京都女子大学24440203418
明治大学08880103410
沖縄国際大学44440163216
大東文化大学8412600300
日本大学2444412300
武蔵野大学44420163016
上智大学268409295
国士舘大学4444012288
常葉大学0410408262
流通経済大学80000162416
駿河台大学22220162416
慶應義塾大学444408248
成蹊大学0444012248
清和大学22222122210
帝京大学044408208
明治学院大学0412400200
桐蔭横浜大学046208208
志学館大学222608204
青森中央学院大学2020014188
獨協大学042408186
摂南大学20000161816
松山大学044406186
白鴎大学0410200160
平成国際大学242008164
東洋大学084400160
高岡法科大学262240160
大阪学院大学00000161616
青山学院大学642400160
帝塚山大学2000012146
岡山商科大学20000121412
ノースアジア大学00000121212
亜細亜大学044004124
駒澤大学044400120
山梨学院大学044400120
専修大学224200100
九州国際大学420004104
東海大学222202102
愛知大学00000101010
京都産業大学00000101010
創価大学20000686
近畿大学00000888
久留米大学00000888
福岡大学04400080
関西学院大学20000464
中京大学20000240
大阪経済法科大学00200020
甲南大学00000222
西南学院大学00000222
東北学院大学00000222
札幌学院大学00000000
北海学園大学00000000
中央学院大学00000000
学習院大学00000000
国学院大学00000000
中央大学00000000
東京経済大学00000000
法政大学00000000
立教大学00000000
立正大学00000000
神奈川大学00000000
関東学院大学00000000
愛知学院大学00000000
南山大学00000000
名城大学00000000
同志社大学00000000
立命館大学00000000
龍谷大学00000000
関西大学00000000
桃山学院大学00000000
神戸学院大学00000000
広島修道大学00000000

まずは私立大学です。大きく3タイプに分かれます。

1つ目が各科目がバランスよく必修となっているカリキュラム構成です。この場合特に民法の履修比率が高くなる傾向にあります。身近ですし、条文も多いため民法が多くなるのは納得です。一方で商法はあまり必修になりません。公務員だけではなく一般企業に就職することも多いと思いますので、このあたりはもう少し必修にして芽生良いかもしれませんね。

2つ目のパターンは演習のみが必修となっているカリキュラム構成です。このパターンであれば演習科目がきちんと機能して、何を履修したらよいかを理解してカリキュラムを選択できれば必修がないだけに、必要な科目を限度いっぱい履修することも可能です。逆に縛りがないだけに、演習が機能しない場合には好きな(楽な?)科目だけ履修して卒業することにもなりかねません。

3つ目のパターンは必修が全くないパターンです。かなりの大学がこれに当てはまります。正直子のカリキュラムはお勧めできません。演習が必修でないということは裏を返せば「全員分の履修体制を整えていない」ということです。授業をする側としては楽かもしれませんが、学生の質を保証するという意味では不十分です。

国公立は第2のパターンが多い

次は国公立大学です。首都大学東京、京都大学、岡山大学は見当たらなかったので記載なしです。京大はなくても何となく想像がつくと思いますが。

大学名法学基礎憲法民法刑法商法その他合計うち演習
東京大学068406242
新潟大学00000121214
熊本大学00000121212
九州大学00000101010
北九州市立大学00000888
一橋大学00000888
北海道大学00000666
香川大学00000666
大阪市立大学00000444
大阪大学00000444
東北大学00000000
名古屋大学00000000
神戸大学00000000
広島大学00000000

国立大学の場合は第2のパターンの大学が多いですね。

まとめ

法学のカリキュラムの選び方のまとめです。

1.基本科目はきちんと履修する(基本知識を習得する)
2.演習科目もきちんと履修する(活用方法や科目のつながりを理解する)
3.その上で各論を履修する

とにかくどの大学に進学したとしても1と2については(たとえ必修でなくても)意識して履修してください。

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