中国地方の国公立大学はどこから入学しているのか

今回は大学改革支援・学位授与機構の「学校基本情報」をもとに、中国地方の国公立がどこから入学しているのかを見ていきたいと思います。

中国地方の国公立大学は以下の通りです。

国立大学
・鳥取大学
・島根大学
・岡山大学
・広島大学
・山口大学

公立大学
・公立鳥取環境大学
・島根県立大学
・岡山県立大学
・新見公立大学
・叡啓大学
・尾道市立大学
・県立広島大学
・広島市立大学
・福山市立大学
・山陽小野田市立山口東京理科大学
・下関市立大学
・山口県立大学

各大学はどの地域から入学しているのか

国立大学

地域島根大山口大岡山大
北海道0.7%0.3%0.5%
東北0.7%0.2%0.2%
北関東0.7%0.4%0.1%
首都圏3.2%1.6%0.7%
甲信越2.6%1.2%1.1%
東海5.2%4.3%2.6%
近畿16.2%8.4%23.5%
中国56.5%50.2%46.6%
四国5.5%5.0%19.1%
九州6.7%26.2%4.2%
沖縄0.4%0.6%0.5%
自県21.5%24.8%29.1%
地域広島大鳥取大
北海道1.5%0.4%
東北0.3%0.3%
北関東0.7%0.9%
首都圏2.9%2.9%
甲信越3.0%2.2%
東海8.1%11.1%
近畿12.8%37.0%
中国41.3%37.6%
四国8.7%3.4%
九州18.6%3.3%
沖縄0.8%0.2%
自県31.1%17.9%

中国地方の国立大学は隣接地域の影響が大きく出ているといえるでしょう。

もっとも隣接地域から遠い島根大学が中国比率が最も高くなっています。そして、近畿地方に隣接する鳥取大学と岡山大学は近畿比率が比較的高くなり、さらに岡山大学は四国地方とも隣接している(瀬戸内海は挟みますが)ため四国地方の比率が高くなっています。

逆サイドに目を向けると山口大学はこれまた隣接する九州地方の比率が高くなりますし、広島大学についても交通事情を考えると心理的な距離は近いといえるでしょう。

おおむね隣接地域の多さと中国比率は反比例しているといえるでしょう。

公立大学

地域島根県立大県立広島大岡山県大
北海道0.2%0.4%0.3%
東北0.8%0.4%0.0%
北関東0.4%0.5%0.0%
首都圏0.4%0.2%0.5%
甲信越2.3%1.1%1.3%
東海4.2%6.0%3.1%
近畿8.0%8.0%13.6%
中国71.6%69.6%68.2%
四国6.3%6.7%8.4%
九州4.6%5.1%3.7%
沖縄0.2%0.7%0.3%
自県46.2%60.4%56.7%
地域叡啓大福山市立大山口県立大
北海道0.0%0.0%0.3%
東北1.2%0.6%0.3%
北関東0.0%0.0%0.6%
首都圏3.5%0.0%0.3%
甲信越2.3%4.3%1.6%
東海3.5%9.3%1.2%
近畿8.1%8.1%5.0%
中国67.4%59.0%57.1%
四国5.8%14.3%5.9%
九州3.5%3.7%26.4%
沖縄1.2%0.6%0.6%
自県54.7%30.4%45.0%
地域広島市立大新見公立大尾道市立大
北海道0.2%1.5%0.9%
東北0.2%0.0%0.3%
北関東1.0%1.5%0.9%
首都圏1.2%0.0%1.4%
甲信越2.1%3.6%3.7%
東海7.4%4.6%6.3%
近畿12.1%12.8%12.8%
中国55.3%52.6%48.9%
四国7.1%15.8%12.8%
九州10.7%7.7%10.2%
沖縄0.7%0.0%0.6%
自県49.2%25.0%23.9%
地域下関市立大山口理科大鳥取環境大
北海道0.7%0.6%0.6%
東北0.2%0.6%1.0%
北関東0.4%0.9%0.6%
首都圏0.0%1.5%1.0%
甲信越0.9%1.5%4.8%
東海3.7%3.0%7.6%
近畿8.5%7.2%23.2%
中国44.1%43.0%40.3%
四国7.9%6.9%7.6%
九州32.1%33.1%10.2%
沖縄0.4%1.2%0.6%
自県24.0%31.0%21.3%

中国地方は国立大学の数と比較しても公立大学の数が多いです。そのほとんどは広島県内に設置されている大学ということになりますが。

公立大学は国立大学と比較すると中国比率は高くなっています。それでも隣接地域の影響は受けており、特に山口県内にある大学は九州比率が高いです。しかもより九州に近い下関市立大学と山陽小野田市立山口東京理科大学は九州比率が30%を超えています。

逆サイドを見てみると公立鳥取環境大学はやはり近畿比率が高く、なっていますが、岡山県立大学はあまり他の地域からの入学者はいません。情報系やデザイン系など比較的他の地域からの流入がありそうな分野ではあるのですが。

学部別にはどうなっているのか?

ここでは国立大学だけを見ていこうと思います。

鳥取大学

鳥取大学中国自県
医学部(4年保健)63.9%32.0%
地域学部55.4%34.3%
医学部(6年)38.5%22.1%
医学部(4年その他)31.0%9.5%
工学部30.6%11.7%
農学部26.8%11.8%
農学部(6年)24.3%5.4%

鳥取大学で気になるのはやはり理系学部の中国比率の低さでしょう。農学部などは4人に1人しか中国地方出身はいないです。鳥取県出身者に至っては10人に1人です。6年制の獣医学の課程ではさらに低くなります。医学部の4年その他は生命科学系の学科のことなので、これも理系といってよいでしょう。

島根大学

島根大学中国自県
医学部(4年)81.7%41.7%
教育学部(教員養成)77.2%33.1%
法文学部69.8%29.1%
生物資源科学部51.0%15.0%
総合理工学部49.5%16.6%
人間科学部46.0%13.8%
医学部(6年)36.3%18.6%

中国地方の比率が最も高かった島根大学ですが、学部によっては中国比率が低いところもあります。具体的には理系学部が低くなりがちですが、人間科学部はどちらかというと文系(というか心理学や福祉学が中心ですが)ですが中国比率が低くなっています。人間科学という名称があまりないからでしょうか。

岡山大学

岡山大学中国自県
法学部(夜間)81.0%81.0%
経済学部(夜間)80.0%75.0%
教育学部(教員養成)61.1%44.7%
医学部(4年)59.0%27.6%
法学部47.7%28.5%
薬学部(6年)45.2%28.6%
工学部43.0%28.1%
経済学部42.9%23.5%
医学部(6年)41.7%25.9%
薬学部(4年)40.9%20.5%
文学部40.8%23.4%
歯学部(6年)39.6%22.9%
農学部38.3%21.9%
理学部34.0%15.0%

岡山大学は学部が多いです。また、同じ学部でも夜間課程あり、年限の違う課程ありとかなり多岐に渡ります。

ここでも総じて理系学部の中国比率が低くなっていますが、その中でも文学部はド文系の学部ですが、中国比率が低いです。次に出てくる広島大学も同様の傾向があり、純粋に文学部を名乗っている学部が少ないことが要因かと推測します。

広島大学

学部名中国自県
法学部(夜間主)76.7%73.3%
歯学部(4年)62.5%50.0%
医学部(6年)60.2%55.1%
医学部(4年)59.5%46.0%
経済学部(夜間主)46.7%42.2%
情報科学部46.4%36.9%
法学部45.2%35.6%
教育学部(教員養成以外)44.1%32.9%
薬学部(4年)43.5%34.8%
薬学部(6年)42.5%37.5%
歯学部(6年)41.5%35.8%
文学部39.4%22.6%
総合科学部37.6%26.5%
生物生産学部36.2%25.5%
理学部35.6%23.7%
工学部35.4%25.4%
教育学部(教員養成)33.1%25.0%
経済学部28.7%20.0%

広島大学の特徴はやはり教育学部の中国比率の低さでしょう。広島大学といえば教育といわれるように教育学部の評価は高いです。本来であれば教員養成系は地元で十分だとみなされることが多いですが、広島大学は教員養成の総本山ともいえるようなポジションを築いているといえます。

山口大学

学部名中国自県
教育学部(教員養成)69.0%42.8%
経済学部55.8%29.9%
人文学部51.6%17.6%
医学部(6年)51.4%36.4%
医学部(4年)48.3%24.2%
理学部48.0%22.2%
農学部46.2%25.0%
工学部44.1%20.3%
国際総合科学部43.9%12.1%
共同獣医学部32.3%9.7%

最後は山口大学です。山口大学も他の大学と似たような傾向ですが、国際総合科学部が目立っています。国際総合科学部は名称に国際を冠していることからもわかる通り、国際教養系の学部になります。中国地方を含め西日本の国公立大学にはあまりないため、他の地域からの入学が多いと考えられます。

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