このカリキュラムが面白い3-長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学

今回は長岡技術科学大学と豊橋技術科学大学を取り上げます。

この2大学はともに1978年から入学者を受け入れている(こういう表現になるのは開学自体は少し前で実際の学生受け入れとタイムラグがあったからです)工業系の大学ですが、「高専との連携」のための大学となっています。

全国にある高専(主にここでは国立の高専です)では5年間で卒業(短大と同じ)となりますが、その多くは就職せずに進学(編入学)します。編入先として最も多いのがこの2大学となります(ほかの国立大学の工学部にも多く編入していますが、1大学当たりの人数はそこまで多くないです)。

進学状況はこちらから。

※高専卒業後は同じ高専内に専攻科が用意されている場合もあり、専攻科で2年間学修した結果で学位認定を受け、大学院に進学するという道もあります。

そのため収容定員も以下の通りとなっています。(2019年度現在)

収容定員長岡技術科学大学豊橋技術科学大学
1年次8080
2年次8080
3年次390440
4年次390440

長岡技術科学大学のカリキュラムはこちらを、

豊橋技術科学大学のカリキュラムはこちらを参照しています。(ともに2019年度版)

1年次からと3年次からの2段階カリキュラム

まず高専からの編入を前提としていることから、1年次からのカリキュラムと3年次からのカリキュラムに分けられています。

専門科目だけではなく、教養科目や語学科目についても1,2年次に取る科目と3年次以降に取る科目に分かれています。

仮に1年次から入学していたとしたら3年次進級に基準が設けてあり、3年次に基準がそろうように工夫されています。

結果として教養科目も3年次以降に履修するものがあり、年次で均等に学修する仕組みになっています。

実務訓練

実務訓練は長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学のカリキュラムの中で最も特徴的なカリキュラムだと言ってよいかもしれません。

これは4年次に7週間企業や官公庁で就業体験するものです。長期のインターンシップといってもよいでしょう。

豊橋技術科学大学は4年生全員、長岡技術科学大学は自大学の大学院進学者を対象として実施されます。インターンシップはいろいろな大学で実施されているかと思いますが、これだけの期間、これだけの規模で実施されることはなかなかありません。インターンシップ先の確保に始まり、各種の調整、事前学習、事後学習と非常に多くの手間が必要になるからです。

ちなみに私立大学では東京工科大学の工学部でコーオプ実習として必修化されています。

元々の学生も優秀

しかし、こういったカリキュラムはなぜ可能なのでしょうか?それはやはりほとんどの学生が国立高専出身であることが大きいと言えます。

高専はその地域のトップ校と同等の学力を持つ生徒が入学しています。学力的に安定的な集団であるため、編入学制度や実務訓練などのハードルを設けてもクリアできているのだと推測されます。

高専に行かなくても

高専は高校進学の時点で進路を決めなければなりません。そんな選択ができる人はごくわずか(寮生活が基本になりますし)だと思います。

その場合でも最初に見たように、どちらの大学も1年次から80人の入学定員を設けています。

大学進学の際の進路の一つとして検討してみてもよいのではないでしょうか?

また、これらの大学は推薦入試枠も多くなっています。

入試制度についてはこちらを参照してください。

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