このカリキュラムが面白い2-国際基督教大学

今回は国際基督教大学を取り上げてみたいと思います。

国際基督教大学と聞くと、ICUという略称や国際的というイメージはあるかと思います。現在は国際教養大学や早稲田大学の国際教養学部などがある中で、なぜ国際基督教大学を取り上げるのか。

一言でいうと、「国際基督教大学のカリキュラムが最も充実しているから」です。

国際基督教大学のカリキュラムはこちらです。(2020年段階での2018年度以降の入学者対象です)

専攻(メジャー)の幅広さと専攻方法

一番の特徴は専攻の多さです。2020年段階で31のメジャー(専攻)があります。

その数が多いだけではなく、人文科学から自然科学まで幅広い専攻が用意されていることが大きな特徴です。

さらに、学生は1つのメジャーを選ぶ、ダブルメジャー、メジャー・マイナーという3つの選択肢があります。

この点が他の大学と異なります。幅広く専攻を有している大学もありますが、人文科学・社会科学に偏っていることが多く、人文科学・社会科学・自然科学・学際系にまたがっている大学は多くありません。

教養系学部の見方についてはこちらも参照してください。

国際性の重視と単位数の多さ

国際基督教大学のイメージは英語だと思います。その印象と違わず英語に力を入れており、4年間で22単位が割り振られています。

このレベルの単位数であれば他の大学でもありますが、国際基督教大学の場合は英語で専門科目が圧迫されないように、卒業単位が136単位と他の大学よりも10単位前後多く設定してあります。

上に書いた専門科目が充実して履修できるのもこの卒業単位の設定が大きいと考えられます。

また、留学自体は必須となっているわけではなりませんが、留学比率が高いことと、学内に留学生が多いことから自然とインターナショナルな環境に置かれることもこの大学の強みであると言えます。

入試もカリキュラムから考えられている

国際基督教大学のさらなる特徴として、入試制度が挙げられます。

それがATLASと呼ばれる総合教養の試験です。

総合教養といわれると他の大学でも行われている総合問題を想像されるかもしれませんが、そうではなく大学の講義についていけるかどうかを確認するものです。

詳細はこちらをご覧ください。

他の大学は知識の量や活用能力を問います。しかし入学後のことについては考えられていません(正直知識の量や活用能力と入学後の活躍は一定の相関関係があるのであながち間違いではなく、合理的ではあると思いますが)。

国際基督教大学は入学後の適性を一般入試でも確認しているという点で、カリキュラムと入試を連動させている良い例であると言えます。

結果的に教育にお金をかけている

教育内容と直接は関係ありませんが、国際基督教大学が良い大学であるというもう一つの例が財務です。

財務についてはこちらもご参照ください。

ここでも触れていますが、国際基督教大学大学は教育活動だけの収支は大きくマイナスであり、配当金などの投資収入で補填することで大学が運営されています。

これはアメリカ型の大学と似たような構造ですが、ここで言えることは「もらったお金(学費)以上に教育にお金をかけていること」です。

国際基督教大学は1学年600人前後の大学ですが、そこで31のメジャーを用意(1メジャー当たり20人)したり、英語教育を充実させたり、入試を工夫したりするためにはそれ相応のお金が必要となります。

そこにきちんとお金をかけているというのはもっと評価されても良いと思います。

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